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住居4

建設地  北海道釧路市
延べ面積 96.50m2

設計 2022.09〜 2023.05
施工 2023.06〜 2023.11

 

主要仕上材
〔外部〕
外壁 窯業系サイディングt16 横張
屋根 ガルバリウム鋼板
軒天 軒天ボード塗装板
建具 樹脂サッシ・木製断熱ドア(共に三層Low-Eガラス)

〔内部〕
内壁 ビニールクロス
床  無垢フロア / フロアタイル 600角タイル
天井 ビニールクロス
建具 既製木質ドア

 

 「段々と家を立てたいという気持ちが薄れてきました」
 たった今家つくりをしている最中の言葉に言いようのない気持ちが込み上げた。

 家つくりに数年費やしながらも着地点が見えず悩んでいたため、丁寧に聞き取りをし提案を積み重ねて形を形成していった。

 予算も限られていた中でコストを抑えやすい二階建てを提案していたが、
 各層の室構成に偏りがあり、スッキリとした形態を見出せずにいた。

 また、土地利用も十分にできず、フェンス等の外構費用がかさむ懸念もあった。


 コスト調整の中、様々検討を進めていく中で、外構費用分を床面積の増床に関する費用に転嫁することとし、
 敷地いっぱいに建物を展開し、中心に中庭を計画し、空間の広がりを確保した。

 柱の長さを制限値近くまで長くし、小屋裏収納を確保することで不足した収納力を確保し、
 コンパクトなLDKに水平だけではなく、垂直方向の広がりを持たせた。

 小径ダウンライト、腰高設置の各種スイッチにて照明のノイズ低減に挑戦し、採用してきたポスト口について一つのカタができた。

 床下吹き出しエアコンを設置した空調計画にて、夏場の暖房と夏場の除湿効果を期待している。
 課題はあるが、今後の展開のためトライアンドエラーで改良を重ねていきたい。

 反省点も大いにあったが、今後の仕事に対して多くの収穫のあった物件となった。


 大変な時期を長きに渡りお付き合いいただき、コスト変動の激しい時期に信用を頂戴し、初めてのことにも挑戦させてくれた。

 そんな施主の寛大さにただただ感謝。

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